犬と人はずいぶん昔から一緒に暮らしてきました。
今と昔では付き合い方が変わっていった部分もありますが、適切な関係を築くことができれば、お互いにとても幸せな時間が過ごせるということは変わっていません。
犬は人の言葉を本当の意味では理解しにくいのですが、私たちが思っているよりもこちらのことを観察していて、表情やしぐさで理解しようとしてくれています。
こちらも犬をよく見て、何を言いたいのか・何がしたいのかをわかってあげようとすればきっと理解できます。
そのような関係になれるのは、お互いに嘘をついたり見栄を張ることも、見返りを求める必要もないため、真っ直ぐ純粋に向き合えるからではと思っています。
言葉はなくとも、確かに伝わっていると感じられる相手がいることはとてもうれしいことです。
ただし、犬を飼うことは、本やインターネットに書いてあること、ペットショップや我々ブリーダーの言うことよりも大変なこともあります。
しつけも全て思った通りにいくわけではありませんし、ずーっと健康が続くわけでもありません。
時間やお金がかかることもありますし、いずれは老化して、別れの時が来てしまいます。
しかし、最期の時に「幸せな一生だった」と思ってもらえるように暮らしていけば、きっとどんな映画や本や音楽などよりも、大切なものを残してくれると信じています。